本記事の内容
【真実】転職理由が「年収・給料を上げたい」はOKなのか
転職理由が「年収・給料を上げたい」はOKなのかという質問への回答は、Yesです。
実は、転職を検討している人の中で最も多い転職理由は
- 現職よりも給料を上げたい
- 現職の人間関係が悪い
です。
日本人はお金の話をしたがらない傾向が強いですが、本音では「年収・給料を上げたい」と思って転職活動を始める人が大半です。
では、ほぼ100%全ての人が「早めに今の給料よりもいい給料が欲しい」と思っているのにも関わらず、なぜ現職で年収アップが実現しないのでしょうか。
あなたの年収・給料が上がらないのには必ず原因があります。
この原因を理解して改善することで、年収アップがより現実的なものになります。
次に、あなたの年収・給料が上がらない原因を3つのパターンに分けて分析しましょう。
【分析】あなたの給料が安い・年収が低い3つの原因
あなたの年収・給料が上がらない原因は、次の3つのパターンのどれかに該当しています。
- 原因1:働いている業界の給与水準が低い場合
- 原因2:働いている会社の給与水準が低い場合
- 原因3:あなた自身の市場価値が低い場合
原因1:働いている業界の給与水準が低い場合
今働いている業界の平均給与水準が低い場合、あなたがどう頑張っても年収アップが見込めない可能性が高いです。
特に次の3つの業界で働いている人は注意が必要です。
- 卸売業
- 小売業
- サービス業
サービス業とIT業界を比較した場合、同じレベルで頑張っても、IT業界の方が給与水準は格段に高いです。
これは業界構造的な問題で利益を上げやすい業界化どうかの問題になります。
そのため働いている業界の給与水準が低い人が年収アップを目指す場合は、異業界への転職一択になります。
また、給与水準が低い業界の大半は、斜陽産業の傾向が強く、将来的にさらに給与水準が悪化する可能性が高いです。
20代の若手の場合はなんとかなるかもしれませんが、結婚や子どもなどライフステージが上がるにつれて、後戻りできない状況になるため、早めに転職の準備をしておくべきです。
『働いている業界の給与水準が低い』が原因の場合の対処法はこちら
原因2:働いている会社の給与水準が低い場合
現職の会社の給与水準が業界水準よりも低い場合は、今回の3つのパターンのうち、一番年収アップの可能性が高いです。
『働いている会社の給与水準が低い』パターンは次の通りです。
- 同業界の大学の同期よりも年収が数十万円差がある
- 1〜3年ほど年次が上の先輩と月収に数万円の差がある
上記のパターンに該当する場合は、かなり高い確率で年収アップが見込めるので、早い段階で転職エージェントに相談をして転職した場合の年収を確認しておくことを強くオススメします。
また、転職はタイミングが命です。
あなたの実力に変化がなくても、今の市況によってあなたの評価が上がることもあります。
逆に、現職で実力をつけて評価が上がっても、市況によって相対的に評価が下がることもあります。
あなたの市場価値は日々変化しているので、今この時点で転職した場合の想定年収は早めに把握しておくのが吉です。
『働いている業界の給与水準が低い』が原因の場合の対処法はこちら
原因3:あなた自身の市場価値が低い場合
一番厄介な原因が「あなたの自身の市場価値が低い」パターンです。
何が厄介かというと、自分自身の市場価値を気づいていない人が多いことです。
うまい棒が1万円で売られていても買ってくれる人はほぼ100%いません。100円でも買わないと思います。
あなた自身の市場価値が低いにも関わらず、年収を上げたいという希望は上記の例を同じ状況です。
また、年収は高ければいいという問題ではありません。
- 市場価値 > 年収の場合:実力以上の成果を求められる
- 市場価値 < 年収の場合:次の転職で年収ダウンになる可能性が高い
あなた自身の市場価値が低い場合は、あなたの力で市場価値を高めていく必要があります。
市場価値を高める第一歩として、今のあなたの市場価値を把握する必要があります。(別記事で手順を解説)
『あなた自身の市場価値が低い』が原因の場合の対処法はこちら
【対策】転職で確実に年収アップするためにチェックするポイント
次に各原因に対する具体的なアプローチを解説します。
転職で確実に年収アップするためには、次の2つのポイントを抑えておく必要があります。
- ポイント1:今の自分の市場価値を把握する
- ポイント2:年収交渉の実績が豊富な転職エージェントを利用する
ポイント1:今の自分の市場価値を把握する
転職する・しないに関わらず、今の自分の市場価値は定期的にチェックしましょう。
先ほどもまとめた通り、年収は高ければいいという問題ではなく、適正年収より少し上(約50万円~80万円)を目指すのがオススメです。
- 市場価値 > 年収の場合:実力以上の成果を求められる
- 市場価値 < 年収の場合:次の転職で年収ダウンになる可能性が高い
適正年収より少し上(約50万円~80万円)を目指すためには、今の市場価値(適正年収) を把握しておく必要があります。
今の市場価値を判定する際は、『VIEW』『ビズリーチ』『キャリトレ』を使うのがベストです。
VIEWはスマホアプリで質問に回答する(約5分)だけで、今の市場価値と適正年収に合わせた求人を見ることがでいます。
ちなみに、3ヶ月に1回の頻度で職務経歴書をアップデートして市場価値を把握することを当サイトでは推奨しています。
私の場合は、
『VIEWですぐに市場価値を判定する → ビズリーチの職務経歴書をアップデートする』
というループを3ヶ月に一回の頻度で繰り返して市場価値を確認しています。
ポイント2:年収アップの実績が豊富な転職エージェントを利用する
年収を上げたい場合は、年収アップの実績が豊富な転職エージェントを利用するのが鉄則です。
転職経験がない方は馴染みがないかもしれませんが、転職活動の最後のステップとして年収交渉があります。
あなた自身が年収交渉をしても問題ないですが、これからお世話になる人と腹を割ってお金の話ができる人はか極めて少数です。
転職経験談を見る限り「お金の話をするのに気が引けて希望年収を低く言ってしまった…」と痛恨のミスをしてしまう人も一定数います。
上記のような初歩的な・痛恨のミスをしないように、年収交渉は転職エージェントに任せるのが一番です。
転職エージェントは年収交渉のプロなので、素人が交渉するよりも間違いなく年収アップする可能性が上がります。
注意して欲しいポイントは、「その転職エージェントに年収アップの実績があるかどうか」です。
私が実際に利用した中には、今のと同じ年収でとりあえず転職させようとしてくるエージェントもいたので注意が必要です。
(その悪徳エージェントは出せないので)親身に相談に乗ってくれて年収アップの実績が豊富な転職エージェントを参考までに3社紹介します。
【非推奨】年収・給料を上げたい方がやらない人がいい2つのこと
最後に「年収・給料を上げたい方が絶対にやらない方がいいことを2つ」ご紹介します。
- 現職の昇給を狙って無思考で働き続ける
- 副業にフルコミットする
1つ目は「現職の昇給を狙って無思考で働き続ける」です。
『年収を上げたい = 社内で出世・昇給』と思ってる人が多いと思いますが、平均の昇給額は年に10万円以下が大半です。
つまり、必死に頑張って昇給したとしても月の給料は1万円以下しか変わりません。
1〜2年以内に社内での出世・昇給が確実に達成できて、年間50〜80万円(月4〜6.5万円)ほどの年収アップが見込めるのであれば、昇給を目指す価値がありますが、それ以外であればあなたが費やした時間の割に合わない可能性が大です。
2つ目は「副業にフルコミットする」です。
近年の副業ブームで本業とは別で収入を得る人が急激に増えましたが、私自身は年収650万円以下の方の副業は推奨していません。
理由は、副業で10万円以上稼ぐよりも本業で年収650万円以上を達成する方が難易度が低いからです。
私自身、年収400万円の時に副業に多くの時間を割きましたが月に2万円程度しか稼げず挫折したという経験があります。
副業で生活が豊かになるレベルまで稼げるようになるには一定の時間が必要です。
しかも挫折した後に得られるものはごく少数で、失ったものの方が大きいです。
(あまり大声では言えませんが、副業で10万円以上稼ごうと思うと外注が必須なのですが、本業の収入が少ない状態では外注費用も捻出できないです。)
将来のことを考えて確実に生活レベルを上げていきたい方は、まずは本業の年収を上げること(650万円が目安)に集中しましょう。