初めての転職活動に漠然とした不安を抱えている方へ。
- 転職活動の進め方が分からない
- 事前に何を準備しておけば良いのだろう
と不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
特に、転職未経験者は、転職活動をやったことがないので右も左も分からない状態だと思います。
そんな転職活動に不安を抱えている方向けに下記の2点をご紹介します。
- 転職活動の準備と進め方
- 転職成功率を上げるためのポイント
今回ご紹介する転職活動の流れを理解することで、転職への漠然とした不安がなくなり、初めての転職活動をスムーズにスタートできます。

本記事の内容
- 転職活動に関する全体の流れを解説
- 各ステップで重要なポイントをご紹介
- 内定承諾後にやるべき入社前準備(実体験より)
筆者のプロフィール
【5ステップ】転職活動の具体的な流れ
まず結論から、
転職活動は下記の5つのステップで進みます。
転職活動の流れ
- 情報収集
- 求人探し・相談
- 応募・面接
- 内定
- 退職手続き
初めて転職をしようと思っている方の90%以上はこの流れで転職活動を進めることになります。
残り10%の人は、リファラル採用のケースに該当します。
リファラル採用 = 友人の紹介で転職をすること
個人的には職歴や実績がある人はリファラル採用で転職した方がいいと思っています。

しかし、個人だけの力で転職することが難しい人の方が大多数を占めています。
まずは、王道の転職活動の流れで問題ないです。
次の次の転職でバイネームで声をかけられるような人材になれるように、まずは最初の転職活動を成功させることに集中しましょう。
では早速、転職活動の5つのステップとそのポイントを解説していきます。
1. 情報収集
まずは、「ステップ1: 情報収集」です。
「ステップ1: 情報収集」では、主に2つのことを行います。
ステップ1: 情報収集
- 自己分析
- 書類準備
自己分析
1つ目は、「自己分析」です。
新卒採用の時も「自己分析は重要」と言われていますが、転職活動でも自己分析は重要です。
ただし、自己分析と一言でいっても、
実際に何をもって"自己分析できた"と言えるのかわからない…
という方も多いはずです。
ここで言う「自己分析ができた状態」は、下記の2つが明確になっている状態を指します。
- 自分の理想のキャリアをイメージできてる状態
- 自分の市場価値を正確に把握できている状態
自己分析が終わったと思ったら、最後にこちらの2つの条件を満たしているか確認してください。
もし条件を満たしていない場合は、まだ自己分析ができていないので、もう一度行いましょう。
前提として、
転職はあなたの理想の生き方やキャリア(ゴール)を実現するための手段の一つ
です。
関連記事: 【時既に遅し】1回目の転職で失敗する人に共通している勘違い10つ
今の仕事にやりがいが無いからという理由で環境を変えるために転職するというケースも無しではありません。
しかし、理想の生き方やキャリア(ゴール)をイメージせずにただ環境を変える転職をした場合、転職後も同じような不安を抱え続けることになる可能性が高いです。
そのような不安は、「理想の生き方・キャリア(ゴール)に近づいてる実感を得ること」でしか解消できません。
闇雲に転職活動や転職をしたとしても、ずっと不安を抱え続けるだけになってしまうので、まずは最終的なゴールを決めましょう。
理想のキャリアはライフステージや様々な経験で変わります。
いまの時点で問題ないので、現時点で考えられる理想のゴールをイメージしましょう。

また、「自分の市場価値を正確に把握できている状態」にすることも重要です。
転職は、採用(企業)側と求職者(あなた)との採用条件がマッチした場合にのみ成立します。
例えば、あなた自身を「年収800万円に値する人材」と思っていても、採用側が「年収500万円の人材」と評価すれば、不採用 or 年収500万円で採用となります。
どの企業も「年収500万円の人材」と評価している( = 市場価値が年収500万円)場合、あなたの希望の「年収800万円」で転職することはかなり難しいと言えます。
つまり、
自分を過大評価して転職活動をすると成功する可能性が低くなる
ということです。
(仮に転職できたとしても、企業側の期待値が高いので、プレッシャーに押し潰されることになると思います)
自分自身の市場価値を正確に把握していると、身の丈を大幅に超えた求人に時間を使うことがなくなり、内定のチャンスがある求人に集中することができるので、より効率的に転職活動を進めることができます。
自分自身の市場価値を把握する方法としては下記の2つをオススメしています。
- スカウト型の転職サービスを利用する
- キャリアコンサルタントに相談する
ちなみに、45分のオンライン無料無料相談ができる「ポジウィルキャリア」というサービスもあります。
キャリア相談をしてくれる友人には一度無料相談をしてみるように伝えています。
キャリアのプロと壁打ちをすることで、
- 自分が将来どう生きていきたいかイメージできるようになった!
- 明日から自分が何をすべきなのか見えてきた!
といういいレビューをもらうことが多いので、かなりオススメです。
※ 無料キャリア相談の希望者が急増しており、1~2週間ほど予約が埋まってるケースがあります。
レビュー記事: 【絶対に受けるべき】20代のキャリア設計にオススメ!【ポジウィルキャリアの無料相談を徹底解説】
書類準備
自己分析が終わったら、書類の準備を行います。
転職活動では、「履歴書」と「職務経歴書」が100%必要になります。
- 履歴書: 氏名や連絡先、年齢、学歴や職歴など基本的なプロフィールなど
- 職務経歴書: これまでの業務経験や、入社後に仕事で活かせる知識・スキルなど
転職未経験者だと、
- 職務経歴書なんて書いたことないよ…
- どんな風に職務経歴書をまとめればいいんだろう…
と不安になる方も多いと思いますが、心配無用です。
転職エージェントのプロの方が「通過しやすい職務経歴書の書き方」を親身に教えてくれるからです。
転職未経験者は、転職エージェントのプロの方に教えてもらいながら職務経歴書を書くようにしましょう。
転職未経験者がググった情報を元に自己流で職務経歴書を書くよりも、転職エージェントのキャリアのプロに教えてもらった方が間違いなく通過率が高い職務経歴書を書くことができます。

関連記事: 【転職初心者向け】書類選考の通過率を高めるための対策と使うべき転職エージェント
解説した2つの準備が完了したら、次の「ステップ2: 求人探し・相談」に移ります。
ステップ1: 情報収集のポイント:
- 理想的な生き方・キャリアをイメージしよう(一時的なものでもOK)
- 客観的に自分の市場価値を把握しよう
- エージェントの方と通過しやすい書類作りをしよう

2. 求人探し・相談
次に、「ステップ2: 求人探し・相談」に移ります。
このステップで下記の2つことを行います。
ステップ2: 求人探し・相談
- 求人探し
- エージェント相談
このステップは、転職活動の方向性を決める段階になります。
目を通した求人の数や直接話したエージェントの数が、その後の転職活動の成功に比例します。
時間の許す限り多くの情報やエージェントにに会うこと注力しましょう。

求人探し
求人探しをする場合は、転職サイトで行います。
転職サイトは全て完全無料なので、レビューが高い・求人の質が高いと言われるサイトに登録していきましょう。
求人を探して行く内に自然と利用するサービスが絞られて行くので、最初はできる限り多くの転職サイトに登録しましょう。
求人探しをする際のポイントは、下記のaaa点です。
- 3つ以上の転職サイトに登録して、できるだけ多くの求人情報に目を通す
- 転職市場でどんな人材が求められているのか理解する
- どのようなスキル・経験の価値が高いのか把握する
参考 転職サービス・エージェントを複数登録することのメリット・デメリット
重要なことは、できる限り多くの求人情報に目を通すことです。
求人情報は、転職サイトによって種類や質が全く違うので、いかに有益な情報を集めるかで転職の成果が全く異なります。
例えば、当サイトでご紹介している転職サービスだけ見てもターゲットとなっている層が全く違います。
- キャリトレ: 20代のハイキャリア向けの
- ビズリーチ: ミドル層のハイキャリア向け
- 転職ドラフト: 年収を高めたいエンジニア向け
- reフレッシュ転職: 学歴・職歴に自信がない方向け
転職サイトによって扱っている求人情報が全く異なるので、できるだけ多くの転職サイトに登録して求人情報に目を通すことが重要です。
求人情報に目を通す作業をサボると、転職への期待値を見誤る可能性が高くなるため、結果として転職活動が失敗する可能性が高まります。
求人探しをする場合は、下記の2点を注意してください。
- 転職サイトに登録するだけで満足しないこと
- 求人探しは期間を決めてやること
あるあるなのが、「転職サイトに登録したけど、求人だけ見て何もやってない…」の様なケースです。
求人探しをしていると色々な妄想が膨らみ、それだけで「やってる気」になってしまうことが多いです。
そんな残念な状況にならないように、注意して求人探しをしましょう。

次のアクションは、「エージェントと無料相談する」です。

エージェント相談
求人探しをした後は、転職エージェントのキャリアのプロと相談をしましょう。
事前に調べた求人情報を元に、
あなたをどうアピールしたら内定をゲットできる可能性が上がるのか
を相談します。
基本的に99%の転職エージェントはすべて完全無料で利用できます。
転職相談をしても、キャリア設計の壁打ち相手になってもらっても、内定をもらった後も、あなたがお金を払うことは絶対にありません。
転職エージェントの方は、その道で長く働いているキャリアのプロの方なので、"転職のコツ"を理解しています。
転職業界で長年働いている方の知見を完全無料で利用できるのに使わないのは、間違いなく損です。
転職エージェントに相談したから100%転職活動が上手くいくという保証はないですが、
転職未経験者が一人で考え込んで転職活動を行うよりも、間違いなく上手くいく確率は上がります。

3. 応募・面接
ステップ2: 応募・面接
- 応募 (職務経歴書の送付)
- 面接
応募
転職エージェントとの相談を行ったら、実際に求人に応募をします。
ここで重要なことは、
転職エージェント経由で応募をすること
です。
転職サイト経由や採用サイトから直接応募することも可能ですが、絶対にオススメはしません。
直接応募をオススメしない理由は、
書類審査の通過率が低い
からです。
あなたに特別な実績やスキルがない限り、直接応募で書類が通過する可能性は低いです。
一方で、転職エージェント経由で応募をする場合は、書類の通過率が圧倒的に高いです。
転職エージェントと採用企業は、どのような人材が欲しいか直接確認をしており、信頼関係ができています。
そのため、「あのエージェントの方が推しているなら一度面接してみよう」ということになることが多いです。
また転職エージェントの方は、書類選考を通過しやすい履歴書・職務経歴書の書き方も教えてくれます。
書類が通過しなくて悩んでいる方は、転職エージェント経由に切り替えるだけで、通過率が劇的に高まるので試してみてください。

面接
書類選考が通ったら「面接」を行います。
面接の回数は2〜3回が平均です。
参考 面接は平均何回?
「新卒採用の時以来、数年間面接をしていないから心配…」という方も多いと思いますが、心配は必要ありません。
あなたを担当してくれている転職エージェントの方が無料で面接対策に付き合ってくれます。
面接対策は、何度も練習して場数を踏むことが大切です。
転職エージェントの方と面接練習を重ねる内に、
- 中途面接でどんなことを聞かれるのか
- どんな回答をすれば好印象を持ってもらえるのか
- 回答できなかった点はどう答えればいいのか
を理解できるようになります。
面接に不安がある方は、面接が苦にならないまで転職エージェントの方と面接練習をすることをオススメします。

4. 内定・条件交渉
ステップ4: 内定・条件交渉
- 内定・条件交渉
採用企業側からオファー条件の書類をもらったら、エージェントの方と条件交渉を行います。
新卒採用と異なり、中途採用(転職)では、年収や入社日の交渉を行います。
「お金の交渉をするのは気が引ける…」という方も多いと思いますが、基本的に転職エージェントの方と採用企業側で交渉を行うのでその心配は必要ありません。
重要なポイントとしては、あなたの希望年収を転職エージェントにしっかりと伝えておくことです。
絶対に希望年収で条件交渉してくれるということではありませんが、あなたの希望を満たすことができるように交渉をしてくれます。
条件交渉が終わった後に「年収が低すぎた…」ということになると、採用企業側にも印象が悪いので、事前に転職エージェントに希望年収を伝えるようにしましょう。
ちなみに、退職から入社日まで1ヶ月ほど空けると人生の夏休みを取れるのでオススメです!
私の場合は、1ヶ月ほどのギャップタイムを利用して、海外を放浪しながらネットワークやデザインの勉強をしていました。
5. 退職手続き
最後に退職手続きを行います。
ステップ5: 退職手続き
- 退職日の決定
- 業務の引き継ぎ
退職手続きで最も重要なことは、
退職希望日を現職の上司に伝えること
です。
次の転職先が決まったからといって、すぐに退職できるケースは少ないです。
「転職先が決まったこと」と「入社日の目安」を伝えることで、いつまでに退職の手続きや引き継ぎを行う必要があるのか決まります。
どうしても退職日が数ヶ月後になり転職先の入社日が遅れてしまうという場合は、転職エージェント経由で入社日を調整してもらうようにしましょう。

転職活動を成功させるためのポイント
最後に転職活動を成功させるためのポイントをご紹介します。
転職活動を成功させるために重要なポイントは
- 使える情報やサポートは、全て使い倒す
- 徹底的にサポートしてくれる転職エージェントを見つける
です。
転職サイトや転職エージェントは全て無料で使えるにも関わらず、あなたの転職活動を成功させるために全力でサポートしてくれます。
一人で試行錯誤して転職活動を進めるのもいいですが、転職エージェントのサポートを利用した方が効率も成功率も上がります。
特に転職未経験者は、右も左もわからないのは当然です。
転職エージェントのキャリアのプロにサポートしてもらいながら、転職活動を戦略的・効率的に進めていきましょう。
また注意点として、エージェントの方も人間なので、あなたとの相性もあります。
転職サイトと同じで、転職エージェントもできるだけ多くの人と話して、相性の良いエージェントの方を見つけることも重要です。
転職活動を行う人は平均で2社以上の転職エージェントに登録しています。
実は、転職者の転職サイト、エージェント登録数は平均2.52社。
当編集部で1,000人へアンケートを行った結果、一人当たり2社以上の転職サービスを利用していることが分かました。
参考 転職エージェントは複数使ってもいいの?掛け持ちのメリットと注意点

できるだけ多くの転職エージェントと話して、あなたの理想に一番近いエージェントを探してみてください。
念のため、実際に使っていた転職エージェントをご紹介します。
人によって転職活動の内容や結果は違いますが、転職活動の流れは今回ご紹介したものが一般的です。
こちらを頭に入れておけば、転職活動で困ることはないです。
ぜひあなたの理想のキャリアに近づけるような転職活動をしてください!